「子どもたちのための国際理解講座」          平成15年 2月8日(土)
                           岡山県国際交流センター8F
 
 今回の県国際理解講座は,2月8日(土)の午前10時から12時まで,国際交流センター8階イベントホールで行われました。毎年2月の第2土曜日をめやすに開かれ,もう長い歴史があります。目的としては,子ども達が外国人と直接交流したり,海外派遣教員の話を聞いたり,その国の代表的なものに接したりすることによって,国際交流および国際理解の場を与えようというものです。ここでは,当日の流れを写真を交えて簡単に紹介していきます。
 
1.開会あいさつ ・岡山県国際交流協会    坂口専務理事
         ・岡山県国際理解教育研究会 尾崎副会長
 
2.NGOの方と日本人学校帰国教師の話
  @村田みつお先生(カンボジアの村を支援する会代表)
 カンボジアは人口2,000万人ほど北海道の2.5倍くらいの広さの東南アジアの国です。15才以下が1,000万人いて学校に通えるのは10人に4人。その内半分しか卒業できません。国民の10人に7人は読み書きができません。カンボジアの子ども達と友達になりたい人は私に申し出てください。絵日記の交換などのお手伝いができると思います。
 カンボジアはずっと国内で戦争があり,国民   地雷を説明する村田先生
の10人に3人は殺されました。「夜ゲラゲラ
笑った」「外国語が少し話せる」「野菜を余分に雑炊に入れた」などの理由で,目隠しをされカマで頭をたたいて処刑されたのです。また,地雷でたくさんの人が犠牲になりました。今も600万個ぐらい埋められているそうです。地雷は1個たった100円余りなのに,探すのは2万円も経費がかかります。
 村田さんは,地雷で足を失った人など,46
家族をセンターを作って保護しているそうです。   使われた地雷の残骸
 昨年は,雨季に雨があまり降らず,お米ができなかったため,たくさんの子ども達がタイのバンコクに1人3,000円ぐらいで売られていったそうです。
 みんな深刻に話を聞いていました。
  A元長重人先生(スペイン)
 かのナポレオンはフランスから標高2,000m以上のピレネー山脈を越えると,赤茶けた土,サソリやマラリアを媒介する蚊を見て,ここはアフリカではないかとスペインのことを言ったそうです。でも,ぶどう畑があったり,米作りをしている所もあるそうです。
 スペインというと,闘牛やフラメンコを思い浮かべますが,日本人がわずかの人しか日本舞踊を踊れないのと              同じようにフラメンコを踊れる人も少数だそうです。      市場では,鶏や羊やウサギの肉が頭がついたまま売られていて驚いたり,まぐろ   が,普通の身も大とろも同じ値段で売られていて,大とろをおいしくいただいたそ   うです。
    スペインの子ども達は,夏休みが6月20日ごろから9月中旬まで3ヶ月近くあ   って,サマースクールやキャンプに行ったり,家族と別荘に行ったり,旅行や実家   に行ったりと楽しく過ごすそうです。
    スペインの男女は,若いカップルはもちろん老夫婦になっても,手をつないだり   腕を組んだりしていて,話を聞いている子ども達にも,両親にしてみてとリクエス   トしてごらんと勧めていました。
3.展示物観覧・試食タイム
 
 
 
 
 
 
 
      スペイン                  インドネシア
 
  
 
 
 
 
 
 
              メキシコ                   ドイツ
 
 
 
 
 
 
 
       エジプト                   イタリア
タイ風サラダ・田村先生  ホットドッグ・中川先生   ナシゴレン・半澤先生
 
 
 
 
 
 
ケサディージャ・藤枝先生  ラズヴィラパン・乗峰先生   ソーセージ・池上先生
 
 
 
 
 
 
 ブルスケッタ・櫻井先生
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  お国の衣装で メキシコ藤枝先生・イタリア櫻井先生・インドネシア半澤先生
 
4.ALTの先生方との交流
  マイケル先生はアメリカ出身です。じゃんけんを
  英語でしました。ロック・ペーパー・シザーズと言  いながらしました。グループは中学年で男子5人,  女子20人でした。
   じゃんけんをしながら,ごきぶり→魚→羊→サル  →人間→神様と進化していきました。動作が楽しく  大いに盛り上がっていました。
     キャサリン先生は,カナダ出身です。a bird
    と鳥のぬいぐるみを渡しながらの伝言ゲーム
    をしました。グループは高学年で男子8人,
    女子20人でした。子ども達は少し緊張気味
    で,声が少し小さかったようです。
 
  ロバートさんは,イギリス出身です。What are you doing?
という問いかけに,スポーツなどのジェスチャーで答える
ゲームをしました。グループは中学生で,男子1人,女子 16人でした。
 
  子ども達の感想は,「外国に住みたい」「アフリカに行ってボランティアをしたい」
 「外国語が話せてよかった」「世界の料理は色んな味がして楽しかった」「インドネシ  アのナシゴレンがチャーハンなのにピリっと辛くておいしかった」などでした。また  来年もぜひ参加してください。